Studies on the egg-yolk-coagulating factor in goat semen

A. Iritani, Y. NISHIKAWA

The Japanese journal of animal reproduction · 1963 · 25 citations · 0 references

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Concepts

Abstract

山羊精液を卵黄緩衝液で稀釈保存すると,多くの場合数日内に白濁凝固して全精子が死滅するが,その際乳酸の蓄積とは無関係に著しくpHの低下することが知られている。また卵黄中には脂質や燐蛋白を多量に含量しており,凝固要因がこれらに作用して酸を生成することは容易に想像される。この実験では手はじめに燐酸や脂肪酸の遊離の有無を検討し,大要次のような結果が得られた。1. 凝固要因として精漿を使用した場合,凝固時に酸溶性燐と脂質燐に増減が認められ,燐脂質からの部分的な燐酸の遊離が推定されたが,尿道球腺抽出液を凝固要因として使用すると凝固の前後で燐酸量に全く変動がなかつた。このことからこの要因自体には解燐作用はないものと思われ,精漿中に混在する他の要因の作用によるものではないかと思われた。2. 凝固要因として精漿,尿道球腺抽出液のいずれを使用しても卵黄からの脂肪酸の遊離が認められ,これが凝固時にみられる著しいpHの低下の一因になつているものと思われる。また脂肪酸の遊離にともなつて中性油脂量も増加することが知られた。なお脂肪酸の遊離作用は尿道球腺抽出液の方が精漿に比して約10倍程度強力であつた。