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A New Race of <I>Fusarium Oxysporum</I> f. sp.

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1974

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Abstract

トマト根腐萎ちょう症(仮称)の病原菌Fusarium oxysporumの諸性質を調査し, その分化型とレース分類上の位置づけについて検討した.1) ナス科, ウリ科, マメ科, アブラナ科に属する 22種の作物に対する病原性を検定した結果, 本症病原菌はナス科以外の作物にはまったく病原性を示さなかった. ナス科ではトマトが特異的に強く侵され, 根と茎基部維管束の褐変壊死が著しかった. ナスとピーマンは菌株によって僅かに侵されることがあった.2) 本症病原菌はトマト萎ちょう病菌F. oxysporum f. sp. lycopersiciに感受性のトマト品種 (Ponderosa ほか2品種), 同一菌レースJ1に抵抗性の品種 (興津3号ほか3品種), ならびに同菌レース 1および2 (アメリカのレース) に抵抗性の品種 (Walter) のすべてに対して病原性を示し, わが国における既知のレース (レースJ1およびJ2) とは明らかに異なる反応を認めた.3) 本症病原菌の発育適温は萎ちょう病菌レースJ1およびJ2と同様27~28℃ であったが, 発病適温はこれらレースよりも低く10~20℃と推定された.以上の結果から, 本菌の分化型をf. sp. lycopersiciと同定するとともに, Walterを判別品種に加えて本分化型に新しいレースを設け, 本症病原菌と同じ反応型を示すものをレースJ3とすることを提案したい. したがって本症は「トマト萎ちょう病」の病名に含まれることになる. ただしその病徴および発生環境が普通の萎ちょう病とは異なるので実際には「根腐萎ちょう」の名を通称として認めるのが農業上は便利であろうと思われる.