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Desulfurization of Petroleum by the Use of Biotechnology.

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1998

Year

Abstract

石油精製工程に関連した環境負荷を低減させるために, 微生物を利用した石油製品の脱硫を検討した. 脱硫モデル化合物としてのジベンゾチオフェンを基質としたスクリーニングにより, 有機硫黄ヘテロ環化合物の硫黄原子を特異的に酸化することにより脱硫が可能な微生物として, 生育温度の異なる2種の細菌すなわち常温脱硫菌および高温脱硫菌を分離した. これらの脱硫菌は, 軽油の脱硫および石油製品に含まれる硫黄化合物成分の分解脱硫について検討した結果, 工業的に利用されている水素添加脱硫では除去が困難な硫黄化合物を選択的に分解除去することが可能であった. これらの脱硫菌を利用した場合, 硫黄原子を特異的に除去するため, 石油製品のエネルギー含量を低下させることなく, 脱硫が可能であることが確認された. とくに,高温脱硫菌では, 従来の脱硫菌に比べ, より広範囲な温度条件下で脱硫反応活性が確認された. 以上より, 物理化学的脱硫工程を補完する微生物脱硫の可能性が示唆された.